何がそんなに不安かと言うと、日本の未来が不安なのです!
この間党首討論を見ていたのですけれど。
鳩山さんが社会保障について麻生さんに尋ねました。それに対して麻生さんは、どういう財源を使って社会保障を実現するかを説明しました。
それに対して鳩山さんはいきなり「人の命よりも財源が大事ですか!」とか言い出したんです。
その社会保障を実現する方法を麻生さんは説明しているのに、実現方法なんてどうでもいいからとにかく社会保障をしろの一点張りでした。
この人、何を言っているのでしょうか。
思わず、あずまんが大王でちよちゃんがお父さんに「ちよはトマトが好きか?」と聞かれて好きと答えたら「好きとか嫌いとかはいい、トマトを食べるんだ」と言われたシーンを思い出してしまいました。
鳩山さんは「愛」だとか「幸せ」だとか「国民の為」だとか耳障りの良い理想というか夢想を語るだけで、それをどう実現するのかを全く言わないのですよね。
こんな、どう考えても鳩山さんが負けている党首討論なのに、その党首討論を報じたテレビ番組では鳩山さんの言った事が正しくて、麻生さんは言い負かされたかのように言っていたのです。
え、何言ってるの。鳩山さんが自滅していたよね?
私もしかして聞き間違えたのかなと自分の耳を疑ってしまいましたよ。
党首討論を見ないか、よく聞かなかった人がそれを聞いたら鳩山さんが正しくて麻生さんが悪いと思うのでしょうね……。
政治に関係無いほんの些細な麻生さんの間違いは徹底的に総攻撃するのに、民主党の議員さんが悪い事をしてもほとんど騒がないか同情的な報道をしますよね。西松事件が報道された時に見た番組では小沢さんを擁護していました。
頑張っている自分の国の首相を貶めようとする、そんな日本の未来が不安で堪らなくて日記が書けませんでした!
政治の話なんて書かずにただただネタ日記だけを書いていたいのですけれど……。こうも気持ちの悪い報道ばかりを見せられていると言わずにはいられなかったさやさやです。ごきげんよう。
【前回までのあらすじ】
アカデミーへと入学したさやさやは
その最初の依頼は、恋愛相談という冒険とは程遠いものだった……。
というわけで、アカデミー依頼クエスト『気になるあの子』です。
この依頼はLv1・Lv12・Lv15・Lv18という風にクエストを受けるのに必要なレベルが上がって行くのですが、一つづつ飛び飛びでレポートするとわけがわからなくなってしまうので、まとめてレポートしたいと思います。
前回は好きな人が居るんだと興奮し過ぎたハルバードさんにミルクをあげて落ち着かせた所までやりました。
次は――
好きな人の好きな物を調べて欲しいと?
そういう事は、友達に頼んでください!
冒険者にそんな事頼まないで下さいよ! こっちだって忙しいのですよ!
……とはいえ、そう言ってもお話が進まないので仕方なくスザンヌの良く行くというイズルードの道具屋さんにスザンヌの好きな物を機器に行く事になりました。すると――
スザンヌには好きな人が居た!
スザンヌにも好きな人が居る事が発覚!
ハルバードさん残念でしたね……と言いたい所なのですけれど。
あまりにも見え見えですよね。
こんなの考えるまでも無く、スザンヌの好きな人=ハルバードさんでしょう。
あぁ……何だか見えるようです。
勘違いからすれ違った二人が、最後は誤解が解けてハッピーエンド、お二人ともお幸せにね、ごちそうさまっ! という図式が!
案の定、この事をハルバードさんに話すと落ち込んでいましたけれど、次の依頼ではスザンヌの好きな人の事を調べて欲しいとお願いされました。
しかし。
私の予想していたお話とは少し違う雰囲気が出て来たのです。
ハルバードさん、何考えてるの?
ハルバードさんの様子が少しおかしいのです。
こういうラブストーリーだと、ライバルの男の人とかが出て来て身体の弱いハルバードさんが健気にも頑張って、最後はスザンヌに想いを伝えて「私もハルバードの事が」とか言ってハッピーエンドだと思ったのですけれど。
ハルバードさんが私が思っていたような好青年ではありませんでした。
本性はわかりませんよね
本当に、その通りですね!
スザンヌはハルバードさんの事を優しくて良い人だと思っているみたいなのですけれど、実際にはちょっと……というか、かなり腹黒いような気が。
元々は優しくて良い人だったけれど、スザンヌに好きな人が居ると聞いて歪んでしまったという事なのでしょうか。
恋って恐いですね!
そんなこんなで、スザンヌさんが宝石商の人に頼んで『ルビーのペアリング』を作るのを手伝ったり、その様子を調べて報告するようにハルバードさんに依頼されたりしました。
これ、冒険者ではなくて探偵さんのお仕事のような気がするのですけれど……。
そんな私の複雑な心境はともかく。
スザンヌがどんどん行動を起こして先に進んでいくのを人に観察させて何もせずに黙って見ていたハルバードさんもついに、行動を起こす決心をしました。
スザンヌに好きな人が居てもいいから告白するとの事です。
ようやく誤解が解けるフェイズになったのですね。
告白の場として選ばれた聖カピトーリナ修道院へ、私も見届けに行く事になりました。しかし――
スザンヌの落とした指輪をハルバードが拾ってしまった
スザンヌが告白の為にハルバードさんを喜ばせようと作っていたルビーのペアリングを、よりにもよってその相手であるハルバードさん(彼の方は告白の為に何も用意して来なかった)が拾ってしまっていたのです。
仕切り直しの為に、私がハルバードさんからスザンヌへ返そうと指輪を受取りに言ったのですけれど……。
自分で返すと言って聞かないハルバードさん。仕方なく、それはスザンヌが好きな人に渡す為の指輪だと教えざるを得ませんでした。
それを教えると、穏やかだったハルバードさんの表情が一変したのです。
ハルバードの後ろに暗いオーラが見える!
それは歪んだ愛情だよ! 待つんだハルバード、フォースの暗黒面に堕ちるんじゃない!。
しかし、私の想いも虚しくハルバードは感情のままにその指輪を踏み潰して壊すと、海に投げ捨ててしまったのです……!
グシャグシャ、ポイッ
何て愚かな事を! ハルバード、お前という奴は何て救いようのない阿呆なんだ!。
このバカっ!
今更反省しても遅いんですよ!
……まさか、ハルバードがこれ程に馬鹿な男だとは思いませんでした。
それに比べてスザンヌの健気な事。
駄目男をいまだ想い続ける乙女
何故こんなに良い子がハルバードを好きなのか分かりません!
せっかく苦労して心を込めて作った指輪を踏み潰されて壊されて海に投げ捨てられたというのに、スザンヌは気にせずハルバードの事を許すというのです。
駄目な男ほど母性本能をくすぐるという事なのか、長い年月一緒に居た事で情が移ったのか……。う〜ん。
その様子を陰から覗いていて全ての真実を知ったハルバードは、居たたまれなくなって逃げ出してしまいます。君は自分のした事を大いに反省したまえよ!
それを追おうとするスザンヌ。でも私はそれを引き留めました。
何故って、それは
あなたの幸せの為ですよ!
あんな男より良い男は他にいっぱい居ますよ!
例えばえっと……うーん、あれ?
考えてみると、記憶に残るようなNPCにはろくな男が居ないような。この世界のNPCはみんな、何処か少し変わってるかも……?
まぁ、あれです。
人の幸せはその人が考えるものであって、他の人がとやかく言う事ではありませんよね。私も少し、ハルバードの駄目さ加減に感情的に成り過ぎていたかもしれません。
駄目人間のハルバードもスザンヌが隣に居てあげればそれなりの人間にはなれるかもしれませんし。
スザンヌがハルバードの事を好きだというのなら、仕方有りません。駄目男ではありますけれど、スザンヌの事を好きだという事だけは確かな事ですし。
その場を諫めると、次の依頼はハルバードではなくスザンヌからのものでした。
最近、ハルバードを見かけないとの事です。
さては、自分の愚かさを思い知って出家でもしたのかなと思ったのですけれど。
反省したハルバード
ハルバードは壊してしまったルビーの指輪と同じ物を作って告白し直そうとしているらしいです。
スザンヌも自分の事が好きだったと知って、フォースの暗黒面から復帰したのでしょう。
まぁ、そういうつもりなら応援してあげましょうか。
スザンヌに、とりあえずは大丈夫っぽいよと伝えて依頼を完了。次の依頼を受けて行ってみると、いきなり取り乱しているスザンヌ。
ちょ、ちょっと落ち着いてスザンヌ!
どうやら、三日分の薬しか持っていないのに一週間経ってもハルバードが戻って来ないとの事らしいです。
不慮の事故で戻って来られなくなってしまったのでしょうか。普通に考えるとハルバードは既にアルナベルツ教国で命運尽きている頃ですけれど……。
一緒にハルバードを探しに行って欲しいというのが今回のスザンヌの依頼のようです。
この依頼で初めての冒険的な依頼です!
私達はハルバードを探しに、遠くアルナベルツ教国にまで行く事になりました。
と言っても、ヘイムさんに転送してもらうだけなんですけどね。
スザンヌは行動早いな!
アルナベルツ教国の首都ラヘルに到着すると、先に到着していたスザンヌは既にハルバードの足取りを調べ終えていました。どうやらベインスへ向かったとの事。
スザンヌはハルバードと違って行動力も実行力もありますね!
わぁ。私、ベインスの町へ行くのってこれが初めてですよ。トール火山の方には行った事あるんですけどね。
ハルバード発見!
ベインスに到着してみると、すぐにハルバードを見つける事が出来ました。
薬が無くて苦しんでいるのかと思っていたら、ハルバードは全然元気でピンピンしていました。
どうやら、以前の依頼でハルバードに頼まれて薬を取りに行ったときの物が残っていたらしいのです。
あの時のお使いが伏線だったのか!
そう言えばあの時、スザンヌも薬を取りに来ていてハルバードに薬を渡していました。その時のダブり分を今回使ったのですね。
良かった良かった、一安心。
別に不慮の事故にもあっていないようで、今までフラフラとルビーを探していたようです。
もう指輪はいいから一緒に返ろうというスザンヌに対して、ハルバードはルビーの指輪を作るまでは帰れないと言います。
頑ななハルバード
ハルバード、ちょっとは男らしくなりましたね!
聖カピトーリナ修道院でハルバードは、自分に贈られるはずだった指輪を壊して投げ捨ててしまいました。
スザンヌの指にはその指輪とお揃いの、ペアリングの片割れがはめられています。
スザンヌはその指輪を指から抜き取ると――
ポイッと
自分の分の指輪を投げ捨ててしまったのです!
そしてこの決めゼリフ。
なんて潔い!
貴方が私に合わせて指輪を作ろうと無理をするのなら、私が貴方に合わせて指輪を捨てるわと。
男らしく無くてもいいから、私の側に居て欲しいという。
スザンヌってば、何て良い女性!
こんな良い子にここまで想われるハルバードは幸せ物ですね。
お幸せに!
色々紆余曲折ありましたけれど、これで丸く収まりました。
駄目人間のハルバードも、気立ての良いスザンヌに支えられて、いつか真人間に戻る事でしょう。
完全に尻に敷かれているハルバードの姿が浮かびます。
二人共お幸せにね!
バーチャルネットプリーストさやさやはハルバードとスザンヌと日本の未来を応援しています。