そんなわけで韓国旅行一日目も日が傾き始め、夕方となってしまいました。この時刻では、名所史跡は何処も閉まっていることでしょう。
仕方が無いので観光は諦め、レイホウさんの強い希望もあって、近くにあるという昔ヒェミさんが日参していたゲームセンターに行くことになりました。
その値段が驚きなのです。1ゲーム100ウォン(10円くらい)て!
ヒェミさんの話では韓国のゲームセンターがどんどん減っているらしいのですけれど、こんな料金ではお店としてやっていけないんだろうなぁとシミジミ思いました。
韓国産のゲームも存在はしていましたが、ほとんどが日本産のゲームです。日本語でストーリーが表示されるゲームさえありました。
こんな環境で育ったヒェミさんが日本語を勉強しようと思ったのも当然かもしれません。
私はプレイしなかったのですけれど、レイホウさんともつさんの話ではボタンの配置がパンチとキックで逆なのだそうです。韓国で格闘技と言ったらテコンドーですから、パンチよりもキックの方が使用頻度が高いせいかもしれませんね!
暫く遊んだ後、夕ご飯はゲームセンターのすぐ近くのお店に入る事になりました。ヒェミさんの奢りで焼肉です!
韓国と言えば、キムチと焼肉です。

焼肉前のテーブル風景
キムチにサンチュ、ネギにキャベツの酢の物、ウズラの卵。この机に置いてある中で飲み物意外は全部無料なのだそうですよ! いくら食べても無料でおかわり自由という大盤振る舞い!
韓国ではどこのお店でも基本的に前菜は無料食べ放題なのだそうです。すごいね!
そしてメインの焼肉もまた凄かったのです。

焼肉三連星
写真で見ると日本の焼肉屋さんで普通に出される大きさに見えるかもしれませんが、焼き網の大きさを考えてみて下さい。
三枚ともステーキレベルの大きさなんですよ!
厚さも凄まじく、日本の焼肉屋さんの三倍くらいの厚みがあります。
そして更に驚きのこのお肉を見てください。

これはまさに、焼肉の王様やー!
デカッ!?
なにこのお肉! デカ過ぎませんか!?
たった二枚で焼き網が全面完全に埋まってしまいましたよ!?
もちろんこのまま食べるわけではありません。日本で焼肉と言うと普通、事前に切り分けられた肉片を焼きますよね。でも、韓国ではドデーンッと大きな一枚肉が出され、それを豪快に焼いて、最後にお肉を切る用のハサミでジョキジョキと切り分けるのです。

ハサミでジョキジョキ
この方が肉汁がお肉の中に留まり易いので美味しいという事なのですね! 豪快かつ合理的です!
最後はシャクシャクの氷が入った冷麺で締めて、韓国焼肉初体験は終了です。爽やかな冷麺で口の中も元通り。
お店の人にマシッソヨー(どうもこの言葉覚えられなくて「美味しかったって何だっけ?」と毎回聞いています)と告げ、ヒェミさんにゴチになりました! とお礼を言い、お腹いっぱいで焼肉屋さんを後にします。
ヒェミさんと一旦別れ、私たちはホテルへと戻ります。しばらく寛いだ後、やはりと言うか何と言うか、夜の韓国を楽しむ事になりました。
行く場所はそう――


walker hill Casino
カジノです!
ウォーカーヒルカジノという韓国で初めて公認されたカジノだそうです。
本当は内部のカジノ風景も撮影したかったのですけれど……カジノ内で写真とか撮ると「何撮ってんだよ、アァ?」とか韓国語で迫られそうで怖いので自主的に写真撮影を断念しました。残念!
そんなわけでカジノへやって来た私達。もちろん本物のカジノなんて始めての体験です。右も左も分かりません。
私は何をしようかーと悩んでいたのですけれど、るぅりんは考えるよりもまず行動だ、とばかりにルーレットのテーブルについてしまいました。
テーブルでは「ウォン」だけでなく、直接「円」でチップを購入することも出来るらしく、るぅりんは最低レートだった5000円を出してチップを購入していました。
一枚250円のチップが20枚。それを惜しげもなく、二枚、四枚とまとめて何箇所にも賭けています。
そんな賭け方して大丈夫なの!?
……案の定、るぅりんの5000円は5分で蒸発していました。
でもですね、るぅりんの賭け方だけが問題だったんじゃないのですよ?
すごいの。ルーレットで1/3の確立で当たる場所を2箇所と、白黒の1/2を一箇所、奇数偶数の1/2を一箇所という鉄壁の布陣をしたのに、全部ハズレってどういうこと!?
しかもそんな感じのが2、3回連続してあるって!
きっと、チップを置いた場所の下に感知装置があって、すべてのチップの場所を判断してボールが落ちる場所を制御してるんだ!
とか言って悔しがっていました。
でも、本当にそれくらいしてそうなハズレ具合でした。
そんなのを見た私達がテーブルゲームをやろうと思えるはずもありません。大人しく、脇の方にあるポーカーのスロットマシーンで遊ぶ事にしました。
先陣はやはりるぅりん。1コイン500ウォンのマシーンに1万ウォン札(1100円くらい)を投入し、スロットスタート!
しかし、こちらもなかなか役が揃わずどんどんと減っていくコイン。特にダブルアップが鬼です。4枚の伏せられたカードの中から、表示されているカードの数よりも大きな数字を出せば当たったコインが倍になっていくのですけれど……。
Aとかキングばっかりでどうやって勝てというの!? 本当にバンバン大きな数字が出てくるのです。A・キング・A・Aとか出てましたよ。鬼か!
そんなこんなでコインが無くなり、やはり5分程でゲームオーバーになってしまいました。
続いて私とレイホウさんがチャレンジ。
るぅりんのを見ていて気づいたのがジャック・クィーン・キングは1ペアだけでも勝てるという事です。倍率は1倍なので、賭けたコインがそのまま帰ってくるだけなのですけれど、ダブルアップに行く事が出来ます。
ダブルアップは鬼確率かもしれませんけれど、何度もやっていれば当たる事もあるのです。
ダブルアップ狙いでAとキングを残したらAが2枚追加されてスリーカードになったりと幸運もあり、最大時には1.6倍くらいにコイン枚数が増えたりしました。
まぁ、20枚しか買ってないので32枚なんですけれどね。
それでもやはり、飲み込まれる枚数の方が多く、10分程で終了となりました。
でも楽しめました! るぅりんの倍くらい遊べたし!
るぅりんはまた懲りずに1万ウォンを投入してポーカーをやってましたが、結果は見るまでも無い感じでした。
この人、ギャンブルで破産するタイプだ!
あまりお金は使いませんでしたけれど、十分カジノを堪能出来た私達はウォーカーヒルカジノ場を後にします。
帰りのタクシーは「模範タクシー」と呼ばれる黒いタクシーだったらしく、料金が二倍でした。30年以上無事故無違反だと模範タクシーになれるのだそうです。日本の個人タクシーのようなものですね。
ちょっと高かったですけれど、でも運転は安心できました。通常タクシーである白いタクシーの運転手さんはやたらと飛ばしますし、ギュンギュンレーンを変えて追い抜いて行くので怖いのです。この運転でなんで事故らないの!? ってくらい。怖いよ!
ホテルに帰ると、るぅりん達の部屋に集まってくつろいでテレビを見たりとまったり過ごします。
ドラえもんや忍たま乱太郎が韓国語に吹き替えられて放送されていました。派遣の品格が韓国語字幕で放映されていたり、NHKが日本語そのままで放送されたりしていました。受信料払っているのかな……?
そして韓国のテレビで一番驚いたのがゲーム番組です。
なんと、ゲーム専用のチャンネルが2つもあるのです!
何でも韓国ではゲームにプロが存在しているらしいのです。日本の高橋名人や毛利名人のように会社員をやりつつ、ではなく専業のプロゲーマーです。
ゲームチャンネルで主に放送されているのは、銀行等の大きなスポンサーまでついている「スタークラフト」というリアルタイム戦略ゲームです。Age of Empireみたいなヤツですね。
ヒェミさんの話では、韓国でパソコンを使う人なら誰でもルールを知っているゲームなのだそうです。
大きな大会だと優勝賞金が一億円近い事もあるとか。
はー、すごいなーと思いつつ、ふと一人で隣の部屋に荷物を取りに戻りました。そしてまたるぅりん達の部屋へ戻ってきたのですが……無い!
無いのです、部屋のカードが!
このホテルの部屋はドアを閉めると自動的に鍵が掛かり、鍵代わりの部屋カードをかざす事でドアが開きます。
部屋へ一度戻った時に、そのカードを部屋の中に忘れてきてしまったのです!
どうしよう! というと「お前、フロント言って鍵開けてもらえよ!」とすぐさま返されてしまいました……。そ、そうですよね。私がやっちゃったんですから、私が行かなくては……。
幸い、ホテルのフロントマンさんは英語が堪能だそうなので、英語で会話する事に。
何て言えば良いんだろうと思案していると、るぅりんが「remain言えば大丈夫だよ」とアドバイスしてくれました。remainは残るとかそいういう意味だそうです。「鍵を部屋に残してきてしまいました、ドアを開けてください」と言えばOKですね!
そんなわけでドキドキしながらフロントに行き、カタコトの英語で「key remain in the room, please open the door.」とか言ってみました。
構文的に明らかに間違っている感じですけれど、そこは百戦錬磨のフロントマンさんです。key、remain、room、open、door辺りの単語で鍵を閉じ込めてしまった事を理解してくれたのでしょう。了解した感じで部屋番号を聞いてきました。
「えーと、いち・さん・ぜろ・さん……」フロントマンさんは訝しげに「English」と一言。
数字、日本語で言ってた! 超恥ずかしいんですけど!
すぐさま英語で「ワン・スリー(えーと、ゼロって英語で何だっけ……? いいや)オー・スリー」言い直しましたが、やはり訝しげに「pardon?」的に返されました。
やっぱ、オーじゃダメか!? えーと、ゼロって英語でなんだっけ、なんだっけ!? というか、ゼロって英語じゃね!?
二回前の日記で「冷静になってベターな回答を導き出せ!」とか言ってたのに、舌の根も渇かない内にこれですよ!
「ワン・スリー・ゼロ・スリー」と言うとようやく通じてフロントマンさんがうんうんと頷いてくれました。
わかった、開けてあげるよ的な英語で返されてうんうん頷く私。しかし、最後に何か疑問文的に聞かれている感じの言葉が聞き取れませんでした。答えられず、困った顔をしているともう一度言い直してくれました。
それでも聞き取れず、三回目にゆっくりと言い直して貰ってようやく「thirteen,zero three?(1303号室ですね?)」と言われている事に気づいて、Yes,Yes! とイエスマンな日本人的に頷いて会話終了。マスターキーを持ったホテルマンさんと一緒に部屋へ行き、開けて貰うことが出来たのでした。カムサハムニダー(ありがとうー)
カードも無事見つかり、しっかりとお財布に入れてからるぅりん達の部屋へ戻ったのでした。
海外旅行するんなら、NOVAとかに駅前留学しとくべきだったと痛感した夜でした。
バーチャルネットプリーストさやさやは英語の出来るホテルマンさんを応援しています。
信じられません。
それにしても大きなお肉ですねぇ。
私では食べきれないほどの大きさのように感じます。
さやさや様は結局カジノではお賭けにならなかったのですか?
ルーレットはありえないほどの確率の出来事が起きたみたいですね。
それともイカサマされたか。
ポーカーのスロットマシンはイカサマ機能でも内蔵してたんでしょうか。
伝えたいことが伝わってよかったですね。
"オー"でも通じそうなものですが。
さやさや様、がんばった!
緯度としては札幌位なので、日没が早いのも当然。
でも食習慣がやっぱり違うんですね…。付きだしの多さがすごい。あと焼き肉も。そりゃ日本と一緒にするなと怒るはずです。
私は現地で食べたの冷麺とビビンバぐらいなので…。ああおかゆもおいしかった。食の豊かさでは日本にかないませんが、かといっておいしいものがないわけでもない。
私の時は一人旅でしたので、勢いのある団体旅行は羨ましい。
カジノはどこであろうと一見さんが行って勝てるわけないので、ものすごく当然の話。
日本では考えられませんよね!
大きさは確かに大きいのですけれど、5人分なので一人分の量はそんなに大量ではないですよw
カジノは一攫千金をする場所ではないのです。非日常を楽しむ場所なのですよー。
つまり勝ってないということですが。
>nobodyさん
韓国はなんだか夜型な気がしました。
デパートっぽい建物が12時を過ぎても開いてて賑わってますし。
1時を過ぎても露店が人でいっぱいでした。
今度韓国に行った時には色々食べてみるのをオススメします。韓国語出来る人が居ないと厳しいですけど!
>るぅりん
そんなことないよ!
英語を教えてくれるいい人として書いてあるじゃん!
「お前一人で行って来いよ」は誰が言ったと明言してないからレイホウさんの発言かもしれないし。
世界一周した方が韓国料理は一番おいしいと、現地の味を堪能しに毎年訪れてくれています。韓国でしか味わえない味を満喫するのも旅行の醍醐味ですよね。冷麺、キムチ、ピビンバ、焼肉、韓国のりは誰でも知っている韓国料理でしょうね、今となっては。
韓国グルメがお伝えしている韓国料理のページ一度ご覧下さい。写真だけを見ても美味しさが伝わってくるような料理がたくさんあります。http://www.anabakorea.com/board/view.asp?idx=287&page=1&Gb=5&M_qry=5&qry=15&qry1=subject&qry2=
こちらは、ソウル市内にある江南地区にある焼肉屋ですね^^